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令和7年度役員等の紹介
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新役员等の略歴と就任挨拶

世界の公共性への奉仕に向け、新たなステージへ

现在、东京大学は、国际卓越研究大学の第2期公募に応募すべく、総长を笔头に全学を挙げて準备を进めています。このたびその构想の取りまとめを仰せつかりました。5月半ばには公募が缔め切られ、段阶的审査を経て、今年度中に採否が决定する予定です。构想と申请にかかわる学内のみなさんのこれまでのご理解とご协力に改めて感谢申し上げます。

东京大学宪章の「学问の自由に基づき、真理の探究と知の创造を求め、世界最高水準の教育?研究を维持?発展させる」という目标のさらなる追求に向け、东京大学は新しいステージに大きく踏み出します。引き続きお力をお贷しください。

昨年度同様、人文社会科学研究力強化も担当いたします。科所長の先生方をはじめ、教職員のみなさんから多くの問題意識をうかがい、学ばせていただいています。人文社会科学振興ワーキンググループからは、業務時間の徹底した把握と縮減の他、本学の人文社会科学について学内外への発信を強化し、可視化していく取り組みなどのご提案をいただきました。日本の人文社会科学の国際発信や国際貢献の拡大に新たに取り組むとともに、春雨直播app BiblioPlazaの掲載充実や若手への学術成果刊行助成も着実に進めていきます。

长い歴史を通じて、时代や地域からなる多様性や多元性を尊重する文化を育んできた本学の人文社会科学研究の持続的発展に尽力いたします。今后ともよろしくお愿いします。

执行役?副学长 玄田有史 GENDA Yuji
玄田有史の顔写真
昭和63年3月
本学経済学部卒业
平成4年3月
本学経済学研究科第Ⅱ种博士课程退学
平成14年4月
本学社会科学研究所助教授
平成19年4月
本学社会科学研究所教授
令和3年4月
本学社会科学研究所长
令和6年4月
本学副学长
専门分野:
労働経済学
研究内容:
1) 玄田有史(編著)『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』慶應義塾大学出版会,2017年.2) Genda, Yuji. “Jobless Youths and the NEET Problem in Japan,” Social Science Japan Journal, 10 (2007): 23-40.
趣味:
大学界隈散歩、古居酒屋

ふたつの使命を受けて

この度、総長業務事務統括の执行役(Chief of Staff)を拝命いたしました。

近年の大学の机能拡张に伴い、执行部における役割や责任および指挥命令系统を明确化にするため、ガバナンス改革が検讨されております。

Chief of staffは、役員と伴に総長の意思決定の支援や体制強化計画の実現に向けた対応に対し、迅速な検討や実行し、また、執行部と各事務部との支点となる役割を担う事になります。

2023年4月より副理事に就任し、総长业务支援统括として従事してまいりましたが、今后はこれまで以上に皆様とともに进んでいければと考えております。

ふたつ目の使命として、ガバナンス改革においては、事务职员の権限や责任を明确化し、必ずしも教员の判断が必要でない事项について、事务职员へ决定権限を移すことで、教员の教育?研究时间が确保され、また事务职员の活跃の场を拡大することとされております。

これまで、教职协働は様々な场で行われてきましたが、今回の役割は、その具体的な形の一つとして示されたのではないかと感じております。

本学の事务职员としては、初の役员としての役割であり、后进が絶えることの无いように、紧张を感じながら、しっかりとした足跡を残せるよう、迈进していきたいと思いますので、今后ともご指导方よろしく申し上げます。

执行役 高桥喜博 TAKAHASHI Yoshihiro
高桥喜博の顔写真
平成元年4月
东京大学採用
平成23年4月
教养学部等学生支援课长
平成27年4月
本部学生支援课长
平成30年4月
本部社会连携推进课长
令和3年4月
生产技术研究所事务部长
令和5年4月
本学副理事
趣味:
サーフィン、登山

多様な声に耳を倾ける

2024年度は総合文化研究科长?教养学部长として、学生のみなさんと真剣に向き合うことの多い年でした。授业料改定の际には、総长対话の前后にわたって教养学部自治会から何度か要望书を受け取りました。また年末には、学修环境向上のための総长恳谈会も驹场キャンパスで开催され、多くの要望が寄せられました。これらを通して、私自身も大学の在り方について改めて考える良い机会となりました。

今回、学生エンゲージメントと学部教育改革を担当することになりました。学生エンゲージメントでは、総长対话やアンケートを踏まえた藤井総长からのメッセージの中の、「学生のみなさんから现在の修学の状况や意见を闻く仕组みを早急に整备するとともに、学生に関わりのある事柄について一绪に考える仕组みを丁寧につくっていきたい」という思いを実现することがミッションとなります。多様な声に耳を倾け、教育の质向上を目指していくことになります。また、学部教育改革では、国际社会から求められる、复雑な世界的课题にも対応できる人材の育成という方向に一层视点を広げ、「そのために必要な学部教育とは何か」を问い続けていくことになるだろうと思います。

东京大学はこうあってほしいと思う姿、思い描く将来像は、教职员?学生のみなさん一人一人异なると思います。なるべく多様な声に耳を倾け、本学の益々の発展に尽くしていきたいと思います。

副学长 真船文隆 MAFUNE Fumitaka
真船文隆の顔写真
平成元年3月
本学理学部卒业
平成3年3月
本学理学系研究科修士课程修了
平成6年3月
本学理学系研究科博士课程修了 博士(理学)
平成6年4月
本学理学系研究科助手
平成9年3月
豊田工业大学客员助手(常勤)
平成15年4月
本学総合文化研究科助教授
平成22年11月
本学総合文化研究科教授
令和5年4月
本学総合文化研究科长?教养学部长
専门分野:
物理化学
研究内容:
1) Mafuné, Fumitaka. 他3名 “Hydrogen Storage Capacity of Cobalt Cluster Ions.” J. Phys. Chem. A 128 (2024): 3516-3528.2) Bakker, M. Joost. Mafuné, Fumitaka. “Zooming in on the initial steps of catalytic NO reduction using metal clusters.” Phys. Chem. Chem. Phys. 24 (2022): 7595-7610.
趣味:
街歩き、自転车乗り

资产活用を推进し大学経営に贡献する

このたび、副理事として、资产活用推进を担当することになりました小川です。

当然のことながら、最も歴史があり最大规模を夸る东京大学は、様々なキャンパスの移転整备に取り组んできましたが、要する労力と时间が必要となります。こと柏キャンパスについては、大きな移転整备に施设部で携わり、资产活用推进部では西千叶及び田无キャンパスの土地売却を経験させていただき、先が见える状况になり、一区切りとなりました。

现在は大学保有の3亿2千5百万㎡の土地について、资产価値などの状况が确认できましたので、活用に向けての準备を、大小ありますが计画を进めております。

本学にとっても土地や建物の保有面积を抑制しながら、建物の再整备や有効活用を推进することは、経営的意义があることだと思いますし、私にとって、今までの経験を生かした新たな挑戦ができることを夸りに、身を引き缔めていく所存です。

また、この実现に向けての取り组みは、教职员のみなさまからのご意见、ご指导なしでは进めないものばかりです。その点では、コミュニケーションを大事にしておりますので、积极的に図りたいと思っております。なにより、明朗快活に顽张りますので、どうぞよろしくお愿いいたします。

副理事 小川友明 OGAWA Tomoaki
小川友明の顔写真
平成元年9月
国立天文台採用
平成8年4月
本学施设部建筑课
平成28年4月
千叶大学施设环境部建筑环境课长
平成30年4月
本学施设部管理课长
令和元年4月
本部施设部计画课长
令和2年4月
本部施设部施设企画课长
令和4年4月
本部资产活用推进部长
趣味:
映画鑑赏、軽登山

副理事就任にあたって

このたび、副理事として、春雨直播app College of Designの開設準備を担当することになりました平野です。

东京大学では、未来社会に向けてさらなる学術貢献と人材育成の役割を果たすため、藤井総長のリーダーシップのもとで、春雨直播app College of Designという新しい学士?修士の教育課程の構想を全学連携で進めています。学部の新設を行うのは本学では1958年の薬学部以来約70年ぶりとなります。

2027年9月の開設を目指し、College of Design企画調整室を中心に、全学からご協力いただいている教員、職員が一体となって、カリキュラムやコンテンツの構築、アドミッションの設計、文部科学省への設置申請準備などの仕事を行っています。

东京大学は2027年に创立150周年を迎えます。

150年という歴史の中で、長きにわたり本学で働かせていただいていること、そして、春雨直播app College of Designの開設という大きな事業に、前向きで熱い気持ちを持った教員、職員と一緒に仕事をする機会を与えていただいたことを感謝し、副理事就任にあたってのご挨拶とさせていただきます。

副理事 平野裕士 HIRANO Yuji
平野裕士の顔写真
平成2年11月
本学採用
平成25年4月
本学医科学研究所管理课长
平成28年4月
本学本部人材育成课长
平成30年4月
本学工学系?情报理工学系等総务课长
令和2年4月
本学経済学研究科等事务长
令和4年4月
本学社会连携部长
令和6年4月
本学企画调整役
趣味:
ラグビー観戦、週末ソフトボールからの昼呑み
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退任の挨拶

先端生命科学の発展と国际协创

前副学长 冈部繁男

この2年間、先端生命科学の発展と国际协创に関連した东京大学の事業を担当いたしました。自分自身の研究にも近い内容でしたので、これまでの経験を活かしつつ、更に新しい経験を積むことができました。

国际协创に関しては、国际协创海外研究拠点の学内での位置づけ、具体的な拠点の选定などを担当しました。新しい试みなので、それなりのスピード感を持って拠点を形成することが必要でしたが、カロリンスカ研究所の最初の拠点が认定され、学内における拠点の位置付けについてもほぼ议论を终えることができました。

ライフサイエンスイノベーションに関连しては生命科学関连の研究者が一か所に集まって研究を行うための环境について、多くの部局の方と议论する机会を得ました。このような生命科学研究の全学としての体制整备の中で、ニューロインテリジェンス国际研究机构(滨搁颁狈)の活动も発展させていく必要があります。私の任期中に滨搁颁狈の今后の运営についてもその土台が形成されたことは何よりと思っております。

今后も东京大学における生命科学研究の环境整备と国际协创が顺调に発展することを愿っております。

产学协创による医疗技术开発力强化に向けて

前副学长 佐久间一郎

昨年度1年間、産学協創推進および医工学イノベーション担当の副学长を務めさせていただき、医工学分野、特に医療機器開発力の向上に向けて、医学系研究科、医学部附属病院、工学系研究科、情報理工学系研究科、新領域創成科学研究科、法学政治学研究科、公共政策学連携研究部、先端科学技術研究センターなど、数多くの部局の先生方と協力し研究推進に取り組みました。また、医学関連分野では初の産学協創協定の下に設置された「キヤノン?キヤノンメディカルシステムズ東大ラボ」のラボ長としても活動し、順調なスタートを切ることができたと感じております。これまで多大なるご支援をいただいた本学の役員、教員および教職員の皆様に、深く感謝申し上げます。

医工学イノベーションの実现には、新たな医疗技术を开発するだけでなく、生命伦理や临床研究データの利活用に関する伦理的配虑、个人情报保护、医疗技术の価値评価、事业化に関连する规制対応や社会保障制度との整合性など、多方面からの考察が求められます。东京大学が持つ多様な関连分野の専门家の力を结集すれば、世界有数の医疗技术开発拠点を形成できると确信しております。その発展を心より祈念いたします。

持続可能な社会のために

前副学长 堤 伸浩

農学生命科学研究科長を退任後、副学长としてグリーントランスフォーメーション(GX)推進を2年間担当しました。これまでの取り組みにおいては、学内の教職員や学生の皆さま、そして学外の関係者の皆さまと連携し、多くの支援とご協力を賜りましたことに、深く感謝申し上げます。特に、生物多様性の保全やエネルギー効率向上、資源循環型社会の構築に向けた取り組みでは、関係者の皆さまと意見を交わし、多くの学びを得ることができました。

2025年4月には、骋齿戦略推进センターが発足いたします。このセンターは、カーボンニュートラル、ネイチャーポジティブ、サーキュラーエコノミーを3本の柱として、キャンパスをリビングラボとして捉えたさまざまな活动を推进し、その成果を地域、国、グローバルに展开することを目的としています。大学が単独で骋齿を达成することは不可能であり、社会全体の変革と同调する必要があります。持続可能な社会の构筑には、まだまだ多くの课题が山积しています。これらの课题解决に向けて、大学が果たすべき役割に大きな期待が寄せられています。新年度からは、特命教授として引き続き骋齿戦略推进センターの活动をお手伝いいたします。今后ともよろしくお愿いいたします。

大学の新领域として経済安全保障の施策を构筑

前副学长 渡部俊也

3月をもって副学长を退任いたしました。2023年までは、産学連携やスタートアップ投資などを执行役?副学长として担当しておりましたが、2023年度をもって执行役を退任し、引き続き担当する業務として、出資事業、経済安全保障、安全保障輸出管理を担当し、子会社および関連会社のガバナンス、貨物や技術の輸出全般のコンプライアンス等に従事してまいりました。いずれも個別案件の丁寧な対応に加え、事案によっては政府との緊密な連携が求められる分野でしたが、部局、関係者の皆様のご尽力のおかげで、大過なく任務を終えることができましたことを、望外の喜びと存じます。

また、経済安全保障は私自身が研究に取り组んできた分野ではありますが、大学にとっては新たな领域であり、施策を一から构筑する必要がありました。その点において、リサーチセキュリティに関する情报共有や能力构筑支援を担う「大学セキュリティコンソシアム」が1月に东京大学主导で设立され、国内のみならず国际的な协力体制が整ったことは、大きな一歩であると感じております。

これまでお世话になった藤井総长をはじめ役员の先生方、本部事务部、そして全学の皆さまに心より感谢申し上げるとともに、本学が今后ますます発展することを心より祈念いたします。