
书籍名
市民がまちを育む 现场に学ぶ「住まいまちづくり」
判型など
296ページ、叠5判
言语
日本语
発行年月日
2022年9月30日
ISBN コード
9784863588240
出版社
建筑资料研究社
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
私とともにこの本の编集者として一般财団法人ハウジングアンドコミュニティ财団が记载されている。この财団法人は、1992年の设立以来一贯して市民によるまちづくり?住まいづくりの活动を助成してきた団体であり、この本はこの财団の创立30周年事业として、2022年に刊行されたものである。この30年间、この财団によって支援されてきた団体は延べ440件、その支援総额は约3亿5000万円にも上る。
この间、同财団は2017年から「住まいまちづくり助成事业」という助成活动のフィールドを新たに立ち上げた。それは、さまざまなまちづくり活动の中でも、「住まい」というものに特化した活动分野を促进するためであった。このために、2017年から「住まいまちづくり」分野の调査研究委员会が立ち上げられ、私はその委员长として参加し、他の委员と一绪に5年间かけて执笔、编集したものである。
そもそも「住まいまちづくり」とは、どういう分野なのだろうか。住まいの方は、住宅のデザインや間取り、建て方の技术、などなど、空間や物体としての住宅建築を中心とした分野であり、材料や構造、空気環境、エネルギー環境、住まい方、ひいては暮らし方まで包含する分野である。東大の工学部建築学科あたりを中心とした分野でありながら、都市工学や社会学などとも関連が深い。一方の、まちづくり分野は、一定の規模を有する地域社会における空間を対象に、そこに住む人々の生活総体の価値の向上を目指して、法的な土地利用規制や、都市開発といった投資、インフラ建設といったハードの側面も有するし、地域社会内におけるコミュニティ形成、产业育成、社会課題解決などといった、東大でいえば都市工学科、社会基盤工学科、経済学、社会学にも関連する領域である。ただ近年、住まいを単体のみで取り扱うことがなかなか難しくなってきている。その端的な例が「空き家」問題である。空き家が地域にたくさん発生すると、空き家だけの問題にとどまらず、地域全体の衰退を導くまちづくり問題に直結する。一方で、まちづくりを考えるときには一軒一軒の住宅をどのように使っていくかという戦略も重要となってくる。このため、住まいというカテゴリーと、まちづくりというカテゴリーを、個別に考えたのでは解けない社会課題が増えてきたために、「住まいまちづくり」という領域が意識されるようになったのである。
本书は、一般市民が住まいまちづくりの活动を始めようとするときに知っておきたい基础的な情报と最新情报について第1部で説き起こし、第2部では参考になると思われる15の事例をわかりやすく绍介するという构成となっている。
(紹介文執筆者: 工学系研究科 教授 大月 敏雄 / 2025)
本の目次
第1部:住まいまちづくり活动の理论と実践
【1章:市民主体の住まいまちづくり活动と住宅政策/大月敏雄】
1.住生活基本计画に见る住宅をめぐる社会课题
2.5つの住生活上の课题领域
3.戦后日本の住宅政策の変迁と5つの课题领域
4.贬&补尘辫;颁财団?住まい活动助成の位置付け
5.まとめ
【2章:市民まちづくりのマネジメント/松本 昭】
I.市民まちづくりの主体と多主体连携
1.市民まちづくりの主体
2.市民まちづくりと多主体连携
II.まちづくりと合意形成
1.「合意形成型まちづくり活动」と「賛同?共感型まちづくり活动」
2.合意形成と行动特性
3.コミュニティを高める合意形成への工夫
4.法政大学地域経営论での演习课题から
5.地域的合意形成へのプロセスワーク
III.市民まちづくり活动と资金
1.初期投资と事业规模から観た狈笔翱
2.资金调达の手段と特性
3.新しい资金调达
4.上手な资金调达とは
5.賛同?共感で资金を集める「クラウドファンディング」
6.ふるさと纳税を活用した资金调达
7.狈笔翱法人の决算から学ぶ
【3章:住み継がれる住宅地を支えるための法制度、意识変革、そして支援/板垣胜彦】
1.住まい、まちづくりに関する法の役割
2.今后の法制度の向かうべき道
3.个别事例から考えたこと
4.おわりに — 人びとの間を「取り持ち」「つなぐ」モデレーターの重要性
【4章:未来のふるさとをつくる ― 台東区谷中の試み
住文化を住み継ぐ、个人発?地域连携まちづくりの30年/椎原晶子】
はじめに 谷中まちづくりから読み込む、个人発まちづくりのコツ
1.価値をみつける — 「いいとこさがし」まちの文化を掘り起こす
2.波紋を広げる — 「谷中学校」の個人発のまちづくり
3.建物再生の連鎖から — 点から面へのまちづくり
4.プレイヤーを増やす — まちと建物再生をめぐる多様な連携
さいごに 未来のふるさとをつくる — 持続あるコミュニティとまちへ
【5章:空き家再生を通した地域コミュニティの创造
NPO法人尾道空き家再生プロジェクトの15 年/渡邉義孝】
1.観光地おのみちの変迁と课题
2.ガウディハウスとの出会い — 空き家再生のはじまり
3.空き家バンクによる移住促进
4.セトギワ建筑の解体を阻止する
5.空き家再生で変わるまち — コミュニティのかたち
6.これからの空き家再生への视座
第2部:住まいまちづくり活动に学ぶ
活动1 鏝絵の蔵の修復をきっかけとした摂田屋のまちづくり
机那サフラン酒本舗保存を愿う市民の会/平沢政明、大内朗子
活动2 金泽町家の魅力の発信と継承?活用の取り组み
狈笔翱法人金泽町家研究会/川上光彦、渡邉义孝
活动3 旧庄屋屋敷の保存活动が笔补谤办-笔贵滨に结実
狈笔翱法人旧铃木家跡地活用保存会/村木正弥?池田敏章、松本昭
活动4 建筑协定から见守り型地区计画へ
美しが丘アセス委员会游歩道ワーキンググループ/藤井本子、椎原晶子
活动5 缓やかなコミュニティで纺ぐ住宅地マネジメントの活动
狈笔翱法人玉川学园地区まちづくりの会/木村真理子、椎原晶子
活动6 エレベーターのないマンション暮らしを支える互助活动
NPO法人鶴甲サポートセンター/桑田 結、松本 昭
活动7 1案に绞らない郊外分譲マンションの再生活动
東村山富士見町住宅管理組合/大森 茂、大月敏雄
活动8 公社赁贷住宅の空室活用による団地コミュニティ支援
大阪府住宅供给公社/田中阳叁、板垣胜彦
活动9 空き部屋モデルルームでひろげる団地の魅力再発见
NPO法人グリーンオフィスさやま/山本 誠、大月敏雄
活動10 空き家を活用した「子育てシェア型託児所の運営」
一般社団法人Omusubi(現 Ripple)/佐藤祐美、大月敏雄
活動11 高齢単身区分所有者の資産管理を支援する活動
NPO法人都市住宅とまちづくり研究会/杉山 昇、久田見卓
活動12 公社の空き住戸を活用した障がい者による団地食堂での地域交流活動
NPO法人チュラキューブ/中川 悠、大月敏雄
活動13 外国人居住者が過半を占める大規模賃貸住宅の共存?共生への取り組み
芝园かけはしプロジェクト/圆山王国、大月敏雄
活動14 住宅困窮者への豊かな住環境の確保を支援する活動
狈笔翱法人南市冈地域活动协议会/松井信一、大月敏雄
活動15 住居を失いホームレス状態となった生活困窮者への居住支援
狈笔翱法人ほっとプラス/平田真基、板垣胜彦
寄稿?インタビュ&尘颈苍耻蝉;:市民まちづくりのこれまでとこれから
髙见泽邦郎 「我がまちで&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;」を振り返ってみると
佐藤 滋 まちづくりのこれまでの歩みとこれから
西村幸夫 情报社会による多様な连携が地域を拓く
小林郁雄 市民まちづくりの现在地
小泽纪美子 地域は屋根のない学校
山冈义典 小さな営みが几重にも蓄积されたコミュニティ
鎌田宜夫 専门家の知识と生活者の知恵
萩原なつ子 ジェンダーの视点でまちをみる
泽登信子 私の生活者视点からの住生活への试み
活动助成一覧
用语解説一覧
発刊によせて:一般財団法人ハウジングアンドコミュニティ財団 理事長/大栗育夫
関连情报
第21回日本狈笔翱学会赏 选考委员会特别赏 受赏 (日本狈笔翱学会 2023年)
セミナー:
ハウジングアンドコミュニティ财団创立30周年记念セミナー「市民まちづくりのこれから」を考える―多様なつながりが奏でる地域社会の近未来― (一般财団法人ハウジングアンドコミュニティ财団 2022年11月12日)