第1回 Todai Research, on site 东京大学の医疗テクノロジーをメディアに绍介

2013年1月8日(火)、研究の“現場を体験する(on site)”イベント「Todai Research, on site」の第一回が開催されました。このイベントは東京大学本部広報室が、駐日の海外メディアや大使館の科学技術アタッシェ等を対象に本学の研究を紹介するため、シリーズで企画するものです。

今回は「“Japanese medical technology R&D: from interdisciplinary cooperation to clinical application” (日本の医療技術の研究開発:分野を超えた共同研究が医療を変える)」というテーマのもと、研究の現場に14名の参加者を迎え、本学の医療技術研究の最先端の成果が紹介されました。
イベントでは、まず大学院工学系研究科精密工学科の佐久间一郎教授から本学の医疗技术研究についての概略説明、大学院医学系研究科外科学専攻の小野稔教授からは临床研究についての説明がありました。その后、参加者は二つのグループに分かれて4つの研究室を访问し、研究者自身による研究成果の説明を受けました。今回绍介されたのは、手术支援ロボット?コンピュータ外科?焦点式超音波技术の3つの技术です。
手术支援ロボット

机械工学専攻の光石?杉田研究室では、ロボット支援手术や低侵袭手术を可能とする高度な先端システムの研究开発を行っており、データ通信のタイムラグを减らす低遅延伝送技术によって既存のネットワーク基盘を利用した远隔手术に成功しました。今回のイベントでは、日本-タイ间で成功したブタの胆嚢摘出手术の実験で用いられたマスタースレーブ式の手术ロボットや、低侵袭の整形外科手术のための骨切断ロボットのデモンストレーションが、研究室の大学院生によって行われました。どちらも患者の负担を减らし术后の回復を早める技术として期待されています。
コンピュータ外科
正宗贤准教授と中岛义和准教授はそれぞれ、画像による手术支援システムを开発しています。中岛研究室(医用画像情报学研究室)の开発した高精度の位置合わせ支援システムでは、手术をしている手元に照射されたレーザー光のガイドに手术器具を合わせることによって、手元から目を离すことなく正确な角度で手术器具を体内に挿入することができます。照射されるレーザー光は患者の体の动きに合わせて常に正しい位置を示すことができ、すでに50以上の临床试験をクリアしています。正宗研究室(先端治疗福祉工学研究室)では、惭搁滨の中での手术で、术者が患者のリアルタイムの情报を见ながら手术できる画像支援システムを绍介しました。また、低侵袭の胎児手术のために新开発された内视镜やレーザーアブレーションシステムも绍介されました。これは现在临床に向けた改良の段阶に入っています。
高密度焦点式超音波

佐久间一郎教授と東隆准教授の研究グループは、乳がんへの応用に期待できる高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound , HIFU)を用いた医療技術を紹介しました。HIFUビームは高い精度でがん細胞に照準を合わせて破壊します。照準を合わせるのにMRIの代わりに超音波を用いることで、低コスト?高操縦性?高速イメージングを可能にし、手術中の患者の負担を減らし、術後に残る傷跡も最小限に抑えることができます。そのため、がんの初期ステージで非常に局所的な細胞の破壊が要求される乳がんに特に適した技術と言えます。2年以内に臨床試験の段階に入る予定です。
恳亲会

ツアーの後に開かれた恳亲会でも、ツアー参加者と研究者や大学関係者による活発な議論が続けられました。恳亲会には、江川雅子理事、松本洋一郎理事、ステファン?ノレーン総長顧問、吉村忍広報室長も参加しました。
尝颈苍办蝉(アルファベット顺)
東 隆 特任准教授
正宗 贤准教授
光石卫教授、杉田直彦准教授
中岛义和准教授
小野稔教授
佐久间一郎教授