2本锁尘搁狈础を设计し、尘搁狈础ワクチンの効果を飞跃的に向上 尘搁狈础分子に免疫赋活化アジュバント机能を一体化


様々な2本锁尘搁狈础设计を検讨した结果、尘搁狈础のポリアデニン配列の部分に対して、その相补锁であるポリウラシルを结合させることで、尘搁狈础からの抗原タンパク质の翻訳活性を保ったまま、强い免疫活性化作用が得られました。本システムは図に示したような様々な利点を持ちます。
© 2016 内田 智士
東京大学大学院工学系研究科の内田智士特任助教らの研究グループは、mRNAワクチンの効果を飛躍的に向上する技術を開発しました。 mRNAワクチンは、感染症の予防ワクチンや、がんの治療ワクチンとして期待されており、すでに第III相臨床試験に進んでいる例もあります。ワクチンには免疫賦活化のためのアジュバントが必要ですが、これまで、従来の病原体由来ワクチンに対して開発されたアジュバントがmRNAワクチンにも転用されていました。しかし、mRNAワクチンの特性を踏まえたワクチン開発が必要です。とりわけ、mRNAは体内での酵素分解を防ぐために、しばしばナノ粒子等送達キャリア用いて投与されますが、アジュバントにはmRNAと同時にキャリアに搭載できることが求められます。
これに対して、尘搁狈础に免疫赋活化作用が强い2本锁搁狈础构造を组み込むことで、アジュバント机能を一体化させた尘搁狈础ワクチンを开発しました。これは、原理上全てのキャリアに搭载できます。その设计に関して、尘搁狈础のポリアデニン配列の部分に対して、その相补锁であるポリウラシルを结合させることで、尘搁狈础からの抗原タンパク质の翻訳活性を维持したまま、强い免疫活性化作用が得られることを発见しました。実际に、この技术を用いたところ、マウスにおいて尘搁狈础ワクチンの効果が飞跃的に向上しました。さらにヒト由来の免疫细胞に対しても、强い免疫赋活化作用が得られたことから、将来の临床応用にも有望です。
尘搁狈础ワクチンは様々な経路で様々な送达キャリアを用いて投与されますが、今回の技术は、そのほとんどの场面に応用できます。今后、尘搁狈础ワクチンを用いた新兴(再兴)感染症の予防やがんの个别化免疫治疗といった分野に大きく贡献できることが期待されます。
「単纯な设计で优れた効果が得られて惊きました」と内田特任助教は话します。「今后、本システムの临床応用に向け、尽力したいと思います」と続けます。
论文情报
Satoshi Uchida, Naoto Yoshinaga, Kayoko Yanagihara, Eiji Yuba, Kazunori Kataoka, Keiji Itaka, "Designing immunostimulatory double stranded messenger RNA with maintained translational activity through hybridization with poly A sequences for effective vaccination ," Biomaterials: 2017年10月11日, doi:10.1016/j.biomaterials.2017.09.033 .
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