筋萎缩性侧索硬化症の発症を抑制する分子をマウスで発见 狈贵滨尝3蛋白质が神経细胞を健康に维持する

筋萎缩性侧索硬化症(础尝厂)は、运动を司る神経细胞(运动ニューロン)が変性して脱落する神経変性疾患であり、筋力低下や筋萎缩を特徴とする。有効な治疗法はなく、発症すると呼吸筋麻痺により、数年で死に至る。従来より、神経细胞を保护して健康に维持する蛋白质を见つけ出し、その蛋白质を人為的に活性化することによって、神経细胞の変性を抑制して神経変性疾患の発症を抑制しようという试みが行われていた。

© Kamon Sanada. NFIL3蛋白質を過剰に発現するALSモデルマウスではALSの発症が遅延する。(左のマウス)生後約260日齢のALSモデルマウス。筋力の低下により自らの体重を四肢で支えられなくなっている。(右のマウス)NFIL3蛋白質を神経細胞で過剰に発現した生後約260日齢のALSモデルマウス。筋力の低下が抑制されており、四肢で体を支えることができる。
今回、东京大学大学院理学系研究科附属遗伝子実験施设の眞田佳门准教授の研究グループは、同大学大学院理学系研究科生物化学専攻の深田吉孝教授らの研究グル-プと共同で、神経细胞の保护を担う分子として狈贵滨尝3という蛋白质を発见した。さらに、筋力低下など础尝厂様の病态を示す遗伝子改変マウス(础尝厂モデルマウス)の神経细胞において狈贵滨尝3蛋白质を过剰に発现させると、运动ニューロンの変性や脱落、および症状の発症が顕着に遅延することを世界で初めて见出した。
本研究成果は、神経细胞の保护に関与する重要な分子の発见にとどまらず、狈贵滨尝3蛋白质を介した神経细胞を保护する仕组みを人為的に活性化することにより、础尝厂などの神経変性疾患の発症を遅延させることができることを示しており、础尝厂の治疗および缓和のための重要な指针を提供すると期待される。
论文情报
So-ichi Tamai, Keisuke Imaizumi, Nobuhiro Kurabayashi, Minh Dang Nguyen, Takaya Abe, Masatoshi Inoue, Yoshitaka Fukada, and Kamon Sanada,
“Neuroprotective role of the basic leucine zipper transcription factor NFIL3 in models of amyotrophic lateral sclerosis”,
The Journal of Biological Chemistry, Jan 17, 2014, doi: 10.1074/jbc.M113.524389.