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膵臓手术で発生する「膵液の漏れ」を可视化する蛍光イメージング法を开発 消化器手术の「见えざる敌」に挑む新技术

掲载日:2013年7月4日

膵臓手术に际して、致死的な合併症につながる可能性のある「膵液漏」を予防し、安全に术后管理を行う方法を确立することは、消化器外科に残された最大の课题です。この课题を解决するためには、无色透明である膵液を可视化して、膵液漏出の有无や漏出箇所を手术中に正确に検出する技术の开発が必要です。

新たに开発したキモトリプシンプローブの散布による膵液漏出部位の同定
左:膵臓の断端。中:膵断端を転写した滤纸(赤线は膵液を流す主膵管の断端)。右:滤纸にプローブを散布して蛍光イメージングを行うと、主膵管断端だけでなく膵离断面全体から膵液が漏れていることが分かる。
© Suguru Yamashita, Tomoyo Sakabe, Takeaki Ishizawa,
Yasuteru Urano, Norihiro Kokudo.

东京大学医学部附属病院と医学系研究科の研究グループでは、膵液中の蛋白分解酵素(キモトリプシン)と反応して、速やかに緑色の蛍光を発するプローブを作成することに世界で初めて成功しました。このプローブを、患者さんの膵臓の断端(手术でがんを切除した际の切り口)を転写した滤纸に喷雾し、滤纸に青色光を照射しながら黄色のフィルターを通して観察して、緑色に発光している部位があるかどうかを调べることで、膵液漏出の有无や漏出箇所を手术中に同定することができました。さらに、手术后にドレーンから流出する体液中の蛋白分解酵素活性を测定することにより、膵液漏が重症化するリスクを评価することができました。

このプローブを患者さんの体内に直接喷雾することはまだできませんが、上记の技术を応用することにより、手术中に膵液の漏出部位を闭锁して膵液漏を予防することや膵液漏の重症度に応じて适切な术后管理を行うことが可能になると期待されます。

この研究成果は、British Journal of Surgeryオンライン版にて、6月13日(英国時間)に発表されました。
なお、このプローブの開発は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業?研究加速課題(光機能性プローブによるin vivo微小がん検出プロジェクト)として行いました。

论文情报

S. Yamashita, M. Sakabe, T. Ishizawa, K. Hasegawa, Y. Urano, N. Kokudo,
“Visualization of the leakage of pancreatic juice using a chymotrypsin- activated fluorescent probe”,
British Journal of Surgery Online Edition: 2013/6/13, doi: 10.1002/bjs.9185.

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