低分子化合物(罢顿-198946)で処理した软骨再生シート 変形性関节症の治疗を目的として

変形性膝関节症は膝関节软骨が摩耗する病気で、一度软骨が磨り减ると元の状态に戻すことができないとされており、これまでの治疗法は対処疗法がほとんどです。软骨组织再生についてはすでに多くの研究开発が进んでおりますが、今回、东京大学大学院工学系研究科(医学系研究科兼担)の郑雄一教授らは、细胞シートを培养する温度応答性细胞培养器材(株式会社セルシード製)を用いて、软骨分化诱导能をもつ分子化合物(罢顿-198946)で処理した软骨细胞シートを作製し、膝関节软骨欠损动物モデルに移植し、より効率よく硝子様软骨组织を再生させました。

© Fumiko Yano. 軟骨細胞シート移植 マウス膝関節軟骨欠損部に軟骨細胞シートを移植し、8週間後に組織観察したところ、TD-198946で処理した軟骨細胞シートでは軟骨様組織の再生がみられる(赤染色)
本研究では、温度応答性细胞培养器材を用いることによって、软骨细胞の基质を保存したまま、シート状に回収できる软骨细胞シートと低分子化合物の组み合わせで、少量の软骨细胞から软骨组织を再生できることが示唆されました。今后は用いる细胞、化合物の安全性などを评価することによって、软骨组织再生の选択肢が広がる可能性があります。
论文情报
Fumiko Yano, Hironori Hojo, Shinsuke Ohba, Taku Saito, Muneki Honnami, Manabu Mochizuki, Tsuyoshi Takato, Hiroshi Kawaguchi, Ung-il Chung,
“Cell-sheet technology combined with a thienoindazole derivative small compound TD-198946 for cartilage regeneration”,
Biomaterials Online Edition: 2013/4/24, doi: 10.1016/j.biomaterials.2013.04.008.