灭菌可能な骨诱导性微小人工骨の开発 骨形成性薬剤を徐々に放出するテトラポッド型リン酸カルシウム微小人工骨による骨再生

高齢化社会を迎えた现代において、种々の疾患によって生じた骨欠损の治疗は健康寿命の延伸につながる重要な课题の一つです。健常部位から採取した骨组织の移植による骨再建と比较して、人工骨を用いた再建は健常骨の採取に伴う侵袭を减らすことができるものの、人工骨自体は骨形成を诱导する能力に乏しいことが问题でした。そのため、骨欠损部周囲に存在する患者自身の细胞に働きかけることで积极的に骨形成を促进する人工骨、つまり骨诱导性人工骨の开発が期待されています。

© Shinsuke Ohba. 薬剤を搭載したテトラボーンを11 週齢のラット大腿骨骨幹部に作製した直径2.2 mmの円柱状骨欠損に移植し、骨再生効果をマイクロCTにて検証した。その結果、骨形成性薬剤を徐放するテトラポッド型リン酸カルシウム微小人工骨の移植群で、海綿骨と皮質骨両方の骨修復が認められた。
东京大学大学院医学系研究科医学博士课程の前田祐二郎氏、东京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻の大庭伸介特任准教授、郑雄一教授らは、骨形成性薬剤をテトラポッド型リン酸カルシウム微小人工骨に搭载することで、灭菌可能な骨诱导性微小人工骨を开発しました。本人工骨を骨欠损部に充填すると、细胞を移植しなくとも、骨形成性薬剤が徐々に放出されることにより海绵骨?皮质骨両方の骨修復が诱导され、その薬効は灭菌処理によって失われません。本研究は、骨形成性薬剤の使用による作製?灭菌?保存の简便さと骨诱导性を併せ持つ微小人工骨を用いることで、生体の自然治癒能力を効率的に引き出しながら、细胞移植を行わずに骨再生を诱导する方法を提案するものであり、新たな骨再生医疗戦略の开発への寄与が期待されます。
论文情报
Yujiro Maeda, Hironori Hojo, Nobuyuki Shimohata, Sungin Choi, Kenichi Yamamoto, Tsuyoshi Takato, Ung-il Chung, Shinsuke Ohba,
“Bone healing by sterilizable calcium phosphate tetrapods eluting osteogenic molecules”,
Biomaterials Online Edition: 2013/4/23, doi: 10.1016/j.biomaterials.2013.03.089.
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