イネの耐病性増强へつながる成果 生理活性フラボノイド「サクラネチン」生产の键酵素遗伝子をイネで発见

东京大学生物生产工学研究センター清水崇史研究员および冈田宪典助教らの研究グループは、これまで长年不明であったイネの主要なフラボノイドで抗菌性化合物として知られるサクラネチンの生合成最终段阶を担う键酵素遗伝子OsNOMTの同定に成功した。この遗伝子は様々なフラボノイド化合物の前駆体として知られるナリンゲニンの7位にメチル基を付加するメチル基転移酵素(ナリンゲニン7-O-メチルトランスフェラーゼ)をコードしており、生理活性物质であるサクラネチン合成に必须であるが、その合成に必要な遗伝子の特定はこれまで成されていなかった。そこで、以前の研究からサクラネチン合成酵素翱蝉狈翱惭罢の精製の妨げになっているものと考えられたコーヒー酸3-O-メチルトランスフェラーゼ(翱蝉颁翱惭罢1)の変异体を利用し、翱蝉狈翱惭罢を効率的に精製し目的遗伝子を特定した。OsNOMT遗伝子の発见により、様々な薬理効果が报告されているサクラネチンの微生物生产が可能となり、また、将来的にはサクラネチンの含有量を高めたイネを育种することで、病原菌耐性の増强と共に、サクラネチン强化米の作出につながることが期待される。
论文情报
Takafumi Shimizu, Fengqiu Lin, Morifumi Hasegawa, Kazunori Okada, Hideaki Nojiri, Hisakazu Yamane,
“Purification and identification of naringenin 7-O-methyltransferase, a key enzyme in the biosynthesis of the flavonoid phytoalexin sakuranetin in rice”,
Journal of Biological Chemistry 287 (2012): 19315-25, doi: 10.1074/jbc.M112.351270.