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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

ピーチ色の表紙にピアノに向かう男のイラスト

书籍名

亲爱なるレニー レナード?バーンスタインと戦后日本の物语

着者名

判型など

448ページ、四六判、上製

言语

日本语

発行年月日

2022年10月28日

ISBN コード

978-4-86559-265-8

出版社

アルテスパブリッシング

出版社鲍搁尝

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作曲家、指揮者、ピアニスト、教育者、メディア?パーソナリティとして、世界じゅうの聴衆を魅了したレナード?バーンスタイン。ヨーロッパの音楽の歴史に深く根差しつつ、南北アメリカや他ジャンルの音楽要素も自在に採り入れ独創性に満ちた音楽を数多く生み出し、ニューヨーク?フィルをはじめとする世界中のオケと演奏を続けた。また彼は芸术家としてだけでなく、核兵器廃絶やAIDSの治療開発や患者支援などの社会運動においても精力的に発言や活動を続け、多大な影響力を及ぼした。第一次大戦が終わった1918年に生まれ、冷戦が大きな幕を閉じる1990年に世を去った彼は、まさに20世紀のアメリカ、そして世界を象徴する存在であった。
 
1961年のニューヨーク?フィルの初来日ツアーをはじめとして、日本を何度も访れたバーンスタインにとって、日本は深い思い入れのある场所だった。ニューヨーク?フィルやイスラエル?フィルとの来日ツアーのほかにも、1985年の広岛平和コンサート、1990年に札幌で开幕したパシフィック?ミュージック?フェスティバルなど、バーンスタインにとってとりわけ深い意义をもったプロジェクトが、日本で开催されている。

そんなバーンスタインと深く长く亲密な関係をもっていた、ふたりの知られざる日本人がいる。
 
ひとりは、1947年、図書館で手にした雑誌でバーンスタインのエッセイを読んで感銘を受け、ファンレターを送った19歳の女性。思いがけずバーンスタインから返事を受け取った上野 (のちに天野) 和子はその後、彼の音楽活動を熱心にフォローし、思いのこもった丁寧な手紙を送り続ける。そして1961年の来日ツアーの際、ついにマエストロと対面する和子は、その後、家族ともどもバーンスタインの最も熱心なファンとして彼の仕事を見守り続ける。
 
もうひとりは、1979年のニューヨーク?フィル来日ツアーの最終日にマエストロと出会い、一夜を共にし、熱烈な恋に落ちた男性。バーンスタインとは親子ほどの年齢の差があり、保険会社に勤めいた橋本邦彦は、バーンスタインへの恋心だけでなく、偉大な芸术家への畏怖と崇拝の思いを、何百ものラブレターに熱くしたためる。やがて、バーンスタインの愛に背を押される形で自らも舞台芸术の世界に入り、アーティストとして羽ばたきはじめる橋本は、バーンスタインの日本関連の事業を任されるようになり、広島記念コンサートやパシフィック?ミュージック?フェスティバルなどの企画運営の中心的な役割を果たす。
 
本書は、天野和子と橋本邦彦がバーンスタインに送った数々の手紙を読み解きながら、ふたりとバーンスタインの親密なミクロの物語と、日本とアメリカ、国家と芸术、产业と文化、性と家族などのマクロの関係のなかでの、「世界のマエストロ」の生涯と功績を辿る。
 

(紹介文執筆者: グローバル教育センター 教授 吉原 真里 / 2025)

本の目次

序章

Part I
1 戦祸のスター诞生
2 太平洋を越えたマエストロ
3 成功の光と影
4 ふたりのマエストロ
5 业界のうずしお
6 叁度目の日本へ
7 别れと再会
8 マエストロというビジネス

Part II
9 顿别补谤から顿别补谤别蝉迟へ
10 信念と决意
11 新しい出発
12 静かな场所
13 核なき世界へ
14 二度目の春
15 祈りの夏
16 早秋の実り

Part III
17 マエストロの世界
18 ターニング?ポイント
19 新天地を求めて
20 大地へ种を
21 北の果実
22 日本をあとに
23 畑を耕そう

コーダ

あとがき

参考文献
索引
 

関连情报

原着:
Mari Yoshihara著 『Dearest Lenny: Letters from Japan and the Making of the World Maestro』 (Oxford University Press 2019年9月刊)

 
受赏:
第11回河合隼雄物语赏 (一般财団法人河合隼雄财団 2023年)


 
第71回日本エッセイスト?クラブ赏 (一般社団法人日本エッセイスト?クラブ 2023年7月)

 
第35回2022 (令和4) 年度ミュージック?ペンクラブ賞 / 研究評論?出版部門 (ミュージック?ペンクラブ?ジャパン 2023年4月)


 
着者インタビュー:
400通の手紙 「物語」の始まり 出版インタビュー 「亲爱なるレニー」の吉原真里さん (沖縄タイムス 2023年11月24日)

 
出版インタビュー 「亲爱なるレニー」刊行 吉原真里さん 400通の手紙が始まりに (日本海新聞、福島民報、千葉日報、山陰中央新報など 2023年9月13日)

 
中井道子氏によるインタビュー (読売新闻関西版夕刊 2023年7月22日)
 
吉原真里さん「亲爱なるレニー」 世界的指揮者と2人の日本人、手紙が描き出す「愛と信念」 (朝日新聞 2023年7月19日)

 
「彼は"愛"を具現化した存在」 偉大な音楽家、バイセクシャル、情熱に生きた人…『亲爱なるレニー』を読み解く【著者取材1】 (Sitakke 2023年7月16日)

 
「芸术、人生、そして"愛"とは何か?」 偉大な音楽家、バイセクシャル、情熱に生きた人…『亲爱なるレニー』を読み解く【著者取材2】 (Sitakke 2023年7月16日)

 
読书ノススメ (『月刊ピアノ』7月号 2023年6月20日)

 
Interview: 吉原真里さん 学者だからこその物語に 著書『亲爱なるレニー』が話題に (毎日新聞 2023年2月8日)

 
第48回 吉原真里さんインタビュー『亲爱なるレニー~レナード?バーンスタインと戦后日本の物语』 (Book Lounge Academia | YouTube 2022年12月14日)

 
posted by Wendi Maloney: “Dearest Lenny”: Leonard Bernstein’s Love Letters from Japan  (Library of Congress BLOGS  2020年3月4日)

 
书评:
京都?読书之"森 (毎日新闻京都版 2024年2月19日)

 
かげはら史帆 評「もし、推しがあなたの手紙を大事に保管していたら……?/吉原真里著『亲爱なるレニー レナード?バーンスタインと戦后日本の物语』(アルテスパブリッシング)にみるスターに宛てたお手紙の話」 (『愛でる人びと。#12』| Podcast 2023年5月9日)

 
磯野真穂 評「「亲爱なるレニー」 巨匠へ宛てられた書簡に宿る愛 朝日新聞書評から」 (朝日新聞 2023年1月14日)

 
川本三郎 評「今週の本棚」 (毎日新聞 2023年1月28日)

 
読书 (日本経済新闻 2023年1月14日)

 
堀川惠子 (ノンフィクション作家) 評「巨匠と親交 日本人2人」 (讀賣新聞オンライン 2022年12月9日)

 
人生を変えてしまうほどの、大きな「爱」の物语 (奥别产音游人 2022年12月6日)

 
原著书评:
Book Review by Wayne E. Arnold (『JSR 2021』Volume XXV 2021年)

 
Book Review by Howard Pollack  (『Journal of Musicological Research』Volume 39, Issue 4, p.358-360  2020年3月10日)

 
书籍绍介:
先辈の本棚2024 (『先辈の本棚』 2023年12月18日)

 
アカデミー賞2024のゆくえを大調査! OSCAR 2024 (SCREEN online 2023年12月8日)

 
小泽干雄「小泽干雄のやわらかクラシック」 (『市民タイムス』 2023年9月14日)

 
书籍绍介+プレゼント (『音游人』 2023年8月号)

 
第11回河合隼雄物语赏?学芸赏授赏作决定 (飞别产マガジン『考える人』 2023年7月5日)

 
バーンスタイン 反核訴えた半生 ハワイ大教授がノンフィクション 85年広島公演 「書簡」交え読み解く (中國新聞 | ヒロシマ平和メディアセンター 2023年4月6日)

 
おかやまニュースの時間: 河野通和「オススメする今月の一冊」 (RSK山陽放送 2023年3月24日)

 
堀川惠子「みすず2022年読书アンケート」 (『月刊みすず』 2023年1?2月合併号)

 
二村知子 (隆祥館書店)「今週の一冊」 (ABCラジオ「道上洋三の健康道場」 2022年12月10日)

 
Passionate, tender, heartbreaking … letters reveal Leonard Bernstein’s 10-year secret affair (『The Guardian』 2019年8月17日)

 
メディア出演:
トランスワールドミュージックウェイズ: バーンスタイン特集/音楽に生き、愛に生き(2) 日本からの手紙 ゲスト:吉原真里 (ハワイ大学アメリカ研究学部教授 専門:アメリカ文化史、アメリカ=アジア関係史、ジェンダー研究など) (TOKYO FM 2023年4月16日)

 
&迟颈尘别蝉;(かける)クラシック第180駅▽3月のテーマ「むずむず&迟颈尘别蝉;クラシック」 (狈贬碍-贵惭 2023年3月24日)

 
THE TRAD: TODAY’S MUSIC RECOMMEND (TOKYO FM 2023年3月14日)

 
MORNING INSIGHT: レナード?バーンスタインと戦後日本の知られざる物語にインサイト! ハワイ大学アメリカ研究学部?教授の吉原真里さんをお迎え! (J-WAVE 2023年3月13日)

 
イベント:
井上登喜子&迟颈尘别蝉;吉原真里トーク&补尘辫;サイン会
日本のオーケストラは生き残れるか? (ギャラリー册 2025年2月20日)

 
北とぴあ 音楽と本祭 Vol.1『亲爱なるレニー』 (The Music Plant 2024年7月6日)

 
『亲爱なるレニー』(アルテスパブリッシング)刊行記念トークイベント 吉原真里×篠田真貴子「ミクロの愛とマクロの世界を物語る」 (代官山蔦屋書店 2023年3月16日)

 
吉原真里×林田直樹 「音楽家の言葉から世界を観る」 『亲爱なるレニー レナード?バーンスタインと戦后日本の物语』(アルテスパブリッシング) 『そこにはいつも、音楽と言葉があった』(音楽之"友社) W刊行記念 (本屋B&B 2023年3月12日)

 
公開セミナー「亲爱なるレニー レナード?バーンスタインと戦后日本の物语」刊行記念:音楽がつむぐ歴史の可能性 (同志社大学フェミニスト?ジェンダー?セクシュアリティ研究センター (F.G.S.S.) 2023年1月26日)

 
吉原真里が语る「私が书いた3册の音楽の本」~アメリカ研究から见たクラシック音楽とは?~ (株式会社コーラス?カンパニー 2022年11月13日)

 
関连记事:
33年前の札幌、バーンスタインが笔惭贵に託した思い 伴走者?桥本邦彦さんに闻く<デジタル発> (北海道新闻 2023年7月10日)

 

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