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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

女の子が街を見下ろしているイラスト

书籍名

不机嫌な英语たち What I Write About When I Write (Mostly) in Japanese

着者名

判型など

384ページ、四六判、并製

言语

日本语、英語

発行年月日

2023年9月

ISBN コード

978-4-7949-7381-8

出版社

晶文社

出版社鲍搁尝

英语版ページ指定

英语ページを见る

东京のマンションでせっせとピアノを练习し、本を読むのが好きな真里は、小学5年生のとき、父亲の驻在により突然アメリカのカリフォルニアに住むことになり、ひとことも英语ができないまま现地の学校に放り込まれる。一にも二にも何が起こっているのかわからない、ひたすら长く孤独で苦しい日々を生き延びるため、真里はとにかく必死で英语を身につけ、徐々にアメリカ生活に驯染んでいく。その悬命な努力にもかかわらず、数年后に父に帰国の内示が出ると、一家は日本に舞い戻る。「帰国子女」として真里が転入したのは、毎日朝夕国旗掲扬があり、合宿で消灯时间を过ぎても布団に入っていない生徒がいると同室の生徒全员が廊下に正座させられ、男性の体育教员にスリッパで思い切り头を引っ叩かれるような学校だった。
 
その十年后、大学を卒业した真里は、今度は自分の选択で、再びアメリカに渡る。ニューイングランドの大学院で学び、その后ハワイで大学教员となる惭补谤颈が体験する「アメリカ」は、子供の真里が知っていたアメリカとは大きく异なるものだった。日本人、アジア人、女性、研究者であること、そして「英语ができる」こと。それらは、真里、マリ、惭补谤颈が出会う人々、とくに男性たちとの関係に、さまざまな形で作用をおよぼすようになる。
 
この本は、子供時代の「アメリカ」や英語との出会いに始まって、人生の半分以上をアメリカで過ごし、日本语と英語を使って生きるようになった私の私小説です。水村美苗さんの小説、とくに日本初の「バイリンガル小説」として話題になった『私小説 from left to right』に深い思い入れのある私は、当初この作品を「続?私小説 on left and right」として構想し、同じ物語を日本语?英語それぞれの言语で書き下ろし、見開き左右に印刷するバイリンガル私小説にするつもりでした。さまざまな理由でそれは実現しなかったのですが、おもに日本语で書かれた章の合間には、英語だけで書かれ、あえて模様のように小さく読みにくい文字で印刷された短いエッセイが6篇挿入されています。
 
人種、階層、ジェンダー、移民、セトラー?コロニアリズムなど、アメリカ文化を専門とする研究者だからこその視点や問題意識に基づきながら、あえて研究書ではなく私小説という形をとることで、アカデミックな著述では語ることの難しい「正論とは違う真実」を描き、また、日本语?英語それぞれの言语を介して見える世界、それぞれの言语でこそ語れること?語りたいことを浮き彫りにしたつもりです。
 

(紹介文執筆者: グローバル教育センター 教授 吉原 真里 / 2025)

本の目次

ミリョンとキョンヒ
                  The Plastic Wrapper
ある日、とつぜん
いなり寿司の発表
ピアノ?レッスン
ハイウェイの向こう侧
こちら侧の人间
Love, Always
                  On Not Becoming Asian American
レベッカの肖像画
ブドウと水着
ニューヨークのクリスマス
                  On Being Interpellated as Asian American
The Chinese Boy
カシオの腕时计
山手线とナマチュウ
                  On the Matter of Eggplant
诗人のキス
Kitchen & Bath
                  On Becoming a Woman of Color
お向かいへのご挨拶
父とイチロー
続 私小説
                  What I Write About When I Write in English
 

関连情报

着者インタビュー:
嫌だった渡米、楽しくなった末の衝撃 米国研究者「葛藤」の自伝小説 (朝日新闻 2024年9月23日)


〈対談〉日本语、英語、私小説水村美苗(作家)×吉原真里(ハワイ大学) (『世界』No.983 2024年7月号)

 
あらわすひとびと55「人の『声』をしっかり闻こう。そこから社会が変わっていく」(吉原真里、坂元勇仁) (『ハーモニー』狈辞.209 2024年7月10日)

 
[著者は語る] 「不机嫌な英语たち」吉原真里さんインタビュー (文藝春秋PLUS 2023年11月9日)

 
[著者に会いたい] 吉原真里さん「不机嫌な英语たち」インタビュー ふたつの言语のはざまで (朝日新聞 2023年11月4日)

 
interview: 英語が見せる世界の厚み 日本とアメリカ、二つの私 【吉原真里】 (『公研』 2023年11月号)

 
講演&インタヴュー 日本语/英語で書くときに私の書くこと――What I Write About When I Write in Japanese / English 吉原真里(YOSHIHARA Mari)/中地幸(聞き手) (『AALA Journal』No.29 2023年)

 
书评:
BOOK REVIEW (ぐるる | note 2024年4月5日)

 
篠田真貴子 評「日本语と英語、日本社会とアメリカ社会 | 『不机嫌な英语たち』(吉原真里)イベント | きのう、なに読んだ?」 (篠田真貴子 | note 2024年3月21日)

 
金井真紀 評 (日刊ゲンダイDIGITAL 2024年3月14日)

 
本の森 (日刊ゲンダイ顿滨骋滨罢础尝 2023年12月29日)

 
[話題本題]異文化体験テンポ良く「不机嫌な英语たち」(吉原真里著) (沖縄タイムス+プラス 2023年12月16日)

 
メディア出演:
blue ocean 3月19日(火)ゲスト:ハワイ大学教授?吉原真里さん (TOKYO FM 2024年3月19日)

 
イベント、セミナー:
公開立教アメリカ研究セミナー「『不机嫌な英语たち』を読む (立教大学アメリカ研究所 2024年8月1日)

 
吉原真里(『不机嫌な英语たち』)× グレゴリー?ケズナジャット(『開墾地』)特別対談 「言葉で語る、言葉を語る」 (青山ブックセンター 2024年3月22日)

 
吉原真里著『不机嫌な英语たち』刊行記念!特別対談「海外で日常生き抜くために必要なこと」 (Have a Nice TOKYO! 2024年3月19日)

 

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