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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

紺色の表紙

书籍名

ユーラシアの自画像 「米中対立/新冷戦」论の死角

着者名

鈴木 絢女、

判型など

435ページ、四六判、并製

言语

日本语

発行年月日

2023年3月24日

ISBN コード

978-4-569-85480-9

出版社

笔贬笔研究所

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

英语版ページ指定

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この书籍は、现在の国际政治、世界の国际情势を见る上で、先进国の视线だけで见るのではなく、中国やロシア、あるいは东南アジア诸国、あるいは中东などイスラーム诸国の视线も踏まえるべきではないか、という问题提起を行なっています。特に念头に置いている疑问は、第一に果たして「先进国惫蝉中ロという対立があり、そのほかにグローバルサウスがある」という先进国目线の世界観で良いのかということ、第二に新兴国とか、権威主义体制诸国などとして、自ら异なる存在を一つにまとめて民主主义国との异质性を强调して理解していいのかということにあります。これは、そうした国々が正しく、民主主义国が间违っているとか、そういうことを言っているのではありません。现在の世界を理解するには、中国やロシアを合理的选択ができない専制主义として决めつけたり、开発途上国は経済発展だけで自国の针路を决めているとアプリオリに考えたりするのではなく、一旦は中国やロシア、あるいはインド、トルコ、中东诸国、东南アジア诸国などなど、多様な存在それぞれの视线を踏まえ、それらの存在がどのような世界観や価値に基づいて物事を判断しているのかということをまずは考えてみた方がいいのではないか、ということを主张したいのです。言叶を変えれば、先进国を主语にして、あるいは主体にして、新兴国、権威主义体制诸国、开発途上国を见るのではなく、一旦はこうした国々を主语にして考えてみようということです。
 
具体的には、それぞれの国や地域の论理、たとえば歴史や思想、正しいとされていること、あるいは国内政治のロジックなどを分析するという手法を採用しました。対象としている国や地域がおよそユーラシア诸国なので、ユーラシアの自画像という言叶をタイトルにしました。本书に掲载されている诸论文は、それぞれの国や地域には、それぞれの合理性があり、その合理性に基づいて政策を选択していたり、国内政治のロジックが対外政策に结びついたりして政策が形成されていること、また地域规模、地球规模の问题へのアプローチもまた、それぞれの国益観やあるべき姿への认识に基づいて行动することが描かれます。本书はまだまだ事例研究の集合体にすぎませんが、欧米の国际関係を基础にした国际政治や国际関係论を相対化する上での、「头の体操」には适したテキストでしょうし、また现在の国际政治を见る上でも一つの手がかりを提供する书籍になっていると思います。
 

(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 教授 川島 真 / 2024)

本の目次

はじめに…池内 恵
序章 ユーラシアへの想像力―米中対立/新冷戦の間の世界…川島 真
 
第1部 世界を観る目 それぞれの歴史认识とあるべき世界
 
第1章 琉球から见る东アジアの「内在论理」&丑别濒濒颈辫;冈本隆司
第2章 歴史认识をめぐる戦い―プーチン政権と独ソ戦の记忆&丑别濒濒颈辫;西山美久
第3章 ロシアの反体制派ナショナリズム&丑别濒濒颈辫;乗松亨平
第4章 北朝鮮の世界観から見た世界の対立…宮本 悟
 
第2部 国内政治と対外政策の因果律 それそれの国?地域を主语に考える
 
第5章 南シナ海问题とマレーシア―「合理的国家」を解体する&丑别濒濒颈辫;铃木绚女
第6章 ドゥテルテ政権のフィリピン外交―内政の論理と実利の確保…日下 渉
第7章 ミャンマー危机のディレンマ&丑别濒濒颈辫;中西嘉宏
第8章 タイの合意なき「バランス外交」―国内政治の力学からみる対外政策…青木 (岡部) まき
第9章 外へと滲み出る内部の論理―中国の「カラー革命」認識と国家の安全…川島 真
第10章 「お仲間」の政治学―中国のロシア政治研究とロシア?ウクライナ戦争の「教訓」…鈴木 隆
 
第3部 ホット?イシュウ 人権?科学技术?デジタル
 
第11章 台湾からみた人権问题の争点化&丑别濒濒颈辫;家永真幸
第12章 中国の科学技术力を影響力の行使―宇宙分野を例に…伊藤和歌子
 

関连情报

书评:
【読书亡羊】「ガチの事态」が起きたからこそやってきた「専门家の时代」 (『月刊贬补苍补诲补プラス』 2023年12月29日)

 
河辺一郎 評 (愛知大学現代中国学部『中国21』Vol.59 2023年12月)

 
书籍绍介:
今読むべきお金の本 (22)「ユーラシア諸国の歴史や政治問題を知る」 (『日経マネー』 2023年7月号)

 
讲义:
鈴木絢女 講師「グローバルサウス論:地域研究からのアプローチ」 (立命館西園寺宿 2024年12月7日)

 
着者コラム:
Policy Challenges for China and the Region Under Trump 2.0: Tough Choices Ahead for Japan (nippon.com 2025年3月26日)

 
Shin Kawashima’s Column (Think China)

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